プログラミング学習が小学校で必修化になったけど、そもそもなんで子どもにプログラミングを習わせるんでしょうか?
当校に来られる親御さんからたまに聞かれることがあります。
「よくわからないけど、なんとなく必要そうだから・・・」と言って体験に来られます。
そんな時にお話しする内容を今日は解説していこうと思います。
なぜプログラミングを学ぶの?
小学校でのプログラミング教育が必修化となりました。
プログラミングを学ぶことについて話していきたいと思います。
プログラミングを学んでプログラマー?
プログラミングを学んで結局みんなプログラマーになるのでしょうか?
答えは「いいえ」です。
プログラミング教育=プログラマーを育てる ではありません。
ではなぜ、プログラミングを小学校・中学校・高校で学ぶ必要があるのでしょうか?
国がプログラミング教育を導入する意図
文部科学省が発表している「小学校プログラミング教育の手引(第三版)」にはこのように記載されています。
少し長いので要約すると、以下の3つです。
- 様々な情報を適切に選択・活用する力をつける
- コンピュータを使いこなす力を身につける
- 子ども達の可能性を広げる
これらを育てていくことで、これからの時代をコンピュータととともに生き抜くちからを育てたいという想いが感じられます。
こちらの記事に詳しく書いていますので参考にしてください。
情報を選択・活用する力をつける
では、文部科学省が掲げている「様々な情報を適切に選択・活用する力をつける」とはどういうことでしょうか?
インターネット上にはフェイクがあふれている
「フェイクニュース」近頃ニュースでもよく耳にするようになりましたね。
また、TwitterなどのSNSでのデマはあっという間に拡散され、まことしやかにその話が独り歩きをしていきます。
少し前にもティッシュペーパー類がスーパーから消える。という現象も起きました。
これは、Twitterなどで、「マスクと原料が同じ」「買いだめしないと買えなくなる」などのデマが拡散された結果です。
また、世界各国の情報と称した動画や文章も流行りましたね。
今〇〇国はこんな状態だ。〇〇はしないでくれ。などとまことしやかに伝えられました。
良く見知った方から、「こんなことになってるから大変だよ!〇〇しちゃだめ!」などとメッセージをもらうと『〇〇さんが言うなら本当だろう』と思いたい気持ちはよくわかります。
しかし、その情報はどこから手に入れたのでしょうか?そのお友達は誰に聞いたのでしょうか?その発信している方はどこのどなたですか?そして話している内容は本当でしょうか?
ひとつひとつを冷静に考えて見聞きすると、『あれ?この情報は少し矛盾しているぞ?』や『ちょっと極端すぎないか?』と思うことが良くあります。
情報を検索する力は強い
元2ch管理人のひろゆき氏は当時、よくこういった書き込みをしていました。
【うそはうそであると見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい】
これは、1990年代の話です。インターネットや掲示板を使うのはごく一部でした。そういう私もその一人です。
『なにこの話!すごいじゃん!』と思ったのもつかの間、釣り(フェイク)だった。なんてことはザラにあったのです。
そうして、何度も釣られる(騙される)うちに「この情報は本当なのか?」「誰がこんなことを言っているのか?」「これを証明した文献はあるのか?」などと目の前の情報を鵜呑みにせず、自分で背景を調べることが常となりました。
今は身近にスマホがあり、すぐにインターネットに繋がることができるとても便利な時代です。
だからこそこういった嘘・フェイク・釣りの情報に騙されることなく自分で調べる力を身につけましょう。そういったことを教育としてやっていきましょう。と国が力を入れ始めたのです。
私自身は何度も経験して学習しましたが、最初から学習科目として教えてもらっていれば痛い思いも、恥ずかしい思いもしなくて済んだかもしれません。
身近にインターネットがあるということは本当に素晴らしいことです。すぐに調べることができますからね。
ですが、身近にフェイクもあるということにも繋がっていて、実は諸刃の剣でもあるのです。
インターネットはとても便利で強力なツールです。これを正しく使って成長の糧としていくには学習するしかないのです。そうした背景がプログラミング教育を必修化としたのです。
コンピューターを使いこなす力をつける
コンピュータは便利な道具ですが中身や使い方を知らなければただの箱です。スマホもそうですよね。
使いこなしてこそその真価を発揮します。
現代の子供はデジタルネイティブ?
スマホは使い慣れている現代の子どもたち。デジタルネイティブなどと揶揄されますが本当にコンピュータを使いこなしているでしょうか?
スマートフォンはコンピュータに親しんでいない人たちに向けてより簡単に使えるように改良され続けられてきたものです。
もちろん使いこなすのにはコツがありますが、それでも「どうしてアプリが動くのか。」といった基本的なことを知っている人は少ないのです。
コンピュータに親しむ
パソコンを始めとするコンピュータを使いこなすことはこの先の時代を生きていくためには必ず必要な力となります。
どんな職業に就くとしてもコンピュータはついて回ります。
根本的な動作を理解して使う人と、わからずにコンピュータに振り回される人では仕事の効率や戦略が違ってきます。
今後働く上でコンピュータの知識は必須です。これを学生のうちにしっかりと学んでもらおうというのがプログラミング教育の意図なのです。
子どもたちの可能性を広げる
プログラミングが子どもたちの可能性を広げるというのはどういうことなのかを解説していきます。
プログラミングは考える力を養う
プログラミングは「理系」というイメージが強いかもしれません。もちろんそういった側面もありますが、実はプログラミングは「説明するちから」を養います。
「説明するちから」は「読み取るちから」を伴います。
書いてある文章から動きを想像する。または、「こうしたい」「こんな動作をさせたい」を実際に文章にしてみる。相手に伝える。
不具合などがでてうまくいかないときに「どうしてうまくいかないのだろう」と自らを振り返り、やり直し、そして再チャレンジする。
そういった「生きるために必要なちから」を求められるのです。
プログラミングを学ぶと
- 考えるちから
- 工夫するちから
- あきらめないちから
これらのちからを育みます。
成功体験を積み上げる
プログラミングにはもうひとつ「小さな成功体験を積み上げる」という側面もあります。
「うまくいかない」から悩んで、やり直して、そして「うまく動いた!」という小さな成功体験を積み上げることで自己肯定感を高めます。
小さな積み上げですが、これは将来の大きなちからになります。
創造する力を身につける
プログラミングでは作品(アプリケーション)を作り上げることが最終命題です。
何かを作るためには、「何を作るのか?」を考えるちからが必要になります。
最初は小さいものから、少しずつその作品は大きくなっていきます。そうして自分で考え、作って行く。この体験が自然と「創造して生み出すちから」として身につくのです。
言われたことだけができるだけではない、自ら進んで考えて工夫をして突き進んでいくちからをプログラミング学習は育んでくれます。
大切なのは楽しみながら続けられること
どんな教科にも通じることですが、大切なのは「楽しい!」という体験を持ち続けていくことです。
もちろん、作品が思ったように動いてくれないときには投げ出してしまいたくもなります。ですが、私たちや教師たちの声かけやヒントで「あっ!!!」と思いつく。修正し直す。そして、思った通りに動く。
この瞬間は大人になった今でも心がスッとして、心から「プログラミングが楽しい」と思える瞬間です。
この瞬間を感じたくてプログラミングを続けていると言っても過言ではないかもしれません(笑)
辛く苦しい時間もいつかくる「楽しい時間」が必ず来ることがわかっているから続けられる。そうして身につけたちからは将来必ず子どもたちの可能性を広げる大きなちからとなるでしょう。
プログラミングを学ぶなら
小学校でプログラミングが必修化となりましたが、残念ながらその時間は本当に限られたごく少ない時間であることは否めません。
せっかく学ぶならしっかりと学んでいただきたい。私は心からそう願っています。
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